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彼氏を怖いと感じるのはデートDVの前兆?恋人とは対等な関係を目指そう

LIFESTYLE 2021.06.09 by 2021.06.09

彼氏を「怖い」と感じたことはありませんか? 彼氏が「怖い」と感じる言動をするのは、もしかするとデートDVの前兆かもしれません。デートDVとは、カップルの間で起こるDVのこと。では、どんな行為をデートDVと呼ぶのでしょうか。

今日は、デートDVに当てはまる彼氏の行動や対処方法をご紹介します。あなた自身はもちろんのこと、彼氏のことで友達が悩んでいる場合にもぜひ参考にしてみてください。

「デートDV」は暴力だけを指す言葉ではない

DVとは、ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力※)の略称です。

※DV……“Domestic(家庭内)”と“Violence(暴力)”の頭文字を取ったもの

DVは家庭内に限った話ではなく、恋人間でも起こり得ます。この恋人間で起こるDVを、デートDVと呼ぶのです。

デートDVと聞くと、彼氏から暴力を振るわれることだと思う人は多いかもしれませんね。しかしデートDVに当てはまるのは、直接的な暴力行為だけではありません。

例えばこういった行為は、デートDVに当てはまります。

■「痛い」と思う行為
・腕や髪を引っ張る
・たたく、蹴る
・突き飛ばす など

■過度な束縛
・電話に出ないと怒る
・友達との縁を切らせる
・スマホの中まで監視される など

■金銭的な要求
・デート代を支払わされる
・高額なプレゼントを無理やり買わされる
・お金を貸してと言われる(貸さないと怒る、不機嫌になる)
・お金を勝手に使われる など

■精神的に傷つける行為
・罵声を浴びせる
・人前でけなす
・大声を出す など

■性行為の強要
・強引に迫る
・避妊に協力しない
・裸や下着姿を撮影する
・嫌がっているのに人前でイチャつこうとする など

■脅迫行為
・「別れるなら死ぬ」と脅す
・「言うことを聞かないと写真や動画をネットにさらす」と脅す
・待ち伏せをしたり、後ろを付けて歩いたりする など

これらの行為は、デートDVの一部にすぎません。彼女が嫌がっているのにもかかわらず無理やり何かをしようとする・させようとする行為は、いずれもデートDVに当てはまる可能性が高いと考えてよいでしょう。

「不機嫌になるから」と従っていませんか?

デートDVに対して、本当はイヤだと思っているのに「従わないと不機嫌になるから」と従ってしまう女性は少なくありません。

しかし最初は小さかった要求も次第に大きくなる可能性は高く、安易に従ってしまわぬよう注意が必要です。

例えば最初は「うれしい」と感じていた束縛も、度を過ぎれば恐怖を感じる可能性があります。彼氏は次第にあなたが着る服や髪形などにまで口を出すようになり、言うとおりにしなければ怒り出すかもしれません。

ただ彼が不機嫌になったり怒ったりするからといって彼の言うとおりにばかり行動していると、彼の要求はさらにエスカレートしていきます。そのためデートDVに気付いたら、気付いた時点でなるべく早く対処することが重要なのです。

デートDVによって共依存に陥るカップルも


デートDVの中でも非常に厄介なのは、暴力の後に優しさを見せる男性が多いこと。DVをする男性は、ひとしきり怒鳴り散らしたり暴れたりした後に優しくなる特徴があります。

そして優しい女性ほど、そんな男性を目の当たりにすると放っておけなくなるのです。

このようにお互いがお互いの状況を良くないと分かりながらも受け入れ依存し合うことを、専門用語で“共依存(きょういぞん)”と呼びます。共依存に陥ったカップルは、なかなか自分たちだけの力では離れられなくなるため注意が必要です。

デートDVに気付いたら1日も早く対処しよう

デートDVの被害に遭うのは、気が弱い女性だけではありません。自分のことを気が強いと思っている人も、気付いたら彼のデートDVを受け入れてしまっている可能性があります。

例えば「好きだから尽くしたい」や「束縛されるのは愛されている証拠」などと考えがちな人は、デートDVを受け入れてしまう可能性があるため要注意です。

どんなに好きな彼氏でも、理不尽な要求に従う必要はありません。むしろ大好きな彼氏だからこそ、彼の要求をデートDVにまでエスカレートさせないよう早めに対処することが大切です。

そのために、まずはイヤなことは「イヤ」と言葉でハッキリ伝えてみてください。それでも彼氏が理不尽な要求をしてくるなら、いったん距離を置いてみるとよいでしょう。

本気で嫌がっていることが伝われば、彼は反省してくれるかもしれません。

とはいえ歴代の彼女にずっとデートDVをしてきた男性の場合、もはやDVは彼の性癖といえます。人の性癖というものは、そう簡単には直らないものです。

もし過去にもデートDVをしてきたことが分かったら、残念ですが彼とのお付き合いは諦めることをおすすめします。

彼氏を「怖い」と感じたら迷わず相談を

「怖い」と感じる彼氏に何の対処もせずそのまま交際していると、思わぬトラブルに発展する可能性があります。

たとえ彼氏の行動がデートDVかどうか分からなくても、もし彼氏を「怖い」と感じたら信頼できる相手に相談してみてください。今はDV専門の無料相談窓口もたくさんありますし、各自治体にはDV専門の相談窓口があります。

相談窓口をインターネットで探すときは「DV相談プラス」や「東京(都道府県名) デートDV 相談」といったキーワードで検索してみるといいですよ。

緊急性が高いときは110番に電話をかけるほか、交番や警察署へ行くことも1つの選択肢として覚えておいてくださいね。

幸せになりたいなら「対等な関係」を目指そう


今日は、デートDVに当てはまる彼氏の行動や対処方法をご紹介しました。

幸せになりたいなら、まずは「彼氏の方が上」ではなく対等な関係を目指してみてください。お互いに言いたいことを遠慮なく言えて、お互いの気持ちを尊重し合える。それが、対等な関係です。

ダメンズに引っかかりやすい女性は特に、自分を卑下せず対等な関係を目指すよう心掛けてみてくださいね。

Written by:ながせ なみ(コラムニスト・カウンセラー)

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