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贈り物のマナー【その1】花を贈るときは4つのポイントを押さえよう

LIFESTYLE 2021.07.17 by 2021.07.17

取引先や親戚などへ贈り物をする機会が増えてくると、気になるのがマナーですよね。一口に贈り物と言っても、何を贈るのかによってマナーも異なります。

今回お伝えするのは、花の贈り物に関するマナーです。贈るシーンによっては、贈ると失礼に当たる花もあります。花を贈る機会が増えてきた人は、ぜひ参考にしてみてください。

花を贈るなら覚えておきたいマナー4選

花を贈る際に覚えておきたいマナーは、次の4つです。

その1.ギフトの種類にまつわるマナー

まずは、ギフトの種類にまつわるマナーを紹介します。

一口にフラワーギフトと言っても、その種類は多種多様です。例えば、代表的な種類には次の4つが挙げられます。

・花束
・鉢植え
・フラワーアレンジメント
・プリザーブドフラワー

この中で注意が必要なのは、鉢植えで贈るタイプの花です。

鉢植えは「根付く(寝付く)」という言葉を連想するため、根付くこと(つまり長く続くこと)を避けたいシーンにはNGとされています。代表的なのが、入院中や療養中の方に贈る場合です。

反対に、鉢植えがオススメのシーンもあります。例えば、こんなシーンですね。

・開店祝い
・開業祝い
・引っ越し祝い など

こういったシーンでは「その土地に根付く」や「お客さまが根付く」などの言葉を連想することから、鉢植えのギフトが喜ばれます。お花のお手入れが苦にならない相手なら、その他のお祝いや母の日などに贈っても喜んでくれるでしょう。

かわいい寄せ鉢(数種類の花を寄せて植えたもの)のギフトを見ると、ついお見舞いに持っていってあげたくなるかもしれません。ですが、お見舞いに鉢植えを贈ると相手に不愉快な思いをさせてしまう可能性があります。

お見舞い用のギフトを選ぶときは、ぜひ鉢植え以外を選んでくださいね。

その2.花の種類にまつわるマナー

次に紹介するのは、花の種類にまつわるマナーです。

鉢植え以外にも、お見舞いにあまりオススメできない花の種類があります。例えば、こういった花はお見舞いに適していません。

・花粉の多い花
・トゲのある花
・香りの強い花
・色味が強い花
・縁起が良くないとされる花
(シクラメン、白菊、ツバキ、アジサイ)
・不吉な花言葉を持つ花
(マリーゴールド、スイートピー)

お見舞い用の花を選ぶときは、お見舞い用のフラワーアレンジメントやプリザーブドフラワーを選ぶのがオススメです。

お花屋さんが適した種類をピックアップしてくれているハズですので、もしインターネットで取り寄せるなら「お見舞い用」というキーワードで検索してみるとよいですよ。

ただし、病院によっては生花の持ち込みを禁止しているところもあります。そう考えると、お見舞い用のお花を贈るときは事前にウェブサイトで確認するか、生花以外の花を選ぶのが得策かもしれません。
花を贈るときは花言葉も要チェック!
種類にまつわるマナーとしてもう1つ覚えておいてほしいのが、花言葉を調べてから選ぶことです。

もし結婚祝いのギフトに選んだ花が「別れ」や「嫉妬」などの花言葉を持っていたら、受け取った相手は素直に喜べないですよね。必ずしも相手が花言葉を調べるとは限りませんが、調べないとも限りません。

花を贈る際は、マナーの一環として花言葉を調べてから贈るよう心掛けるとよいですよ。

その3.花の色にまつわるマナー

花を贈るなら、花の色にも注目しなければいけません。

というのも、花には色それぞれにイメージがあるからです。

例えば新築祝いの場合、赤い花は炎を連想させるため贈り物としてはNGとされています。また白一色の花は「死」を連想するため、お祝いごとには向いていません。

反対に、葬儀では白一色の花を用いるのが一般的です。

このように、花を贈る際にはシーンに適さない色があります。花を贈る機会があるなら、ぜひ色に関するマナーもあわせて覚えておいてくださいね。

その4.贈るタイミングにまつわるマナー

続いて紹介するのは、タイミングにまつわるマナーです。実は贈るシーンによって、適したタイミングが異なります。

例えば結婚祝いを贈る場合、結婚式の前後は避けるのがマナーです。できれば結婚式の1か月ほど前には届くよう、早めに準備しておくとよいでしょう。

反対に出産祝いの花を贈る場合は、少し落ち着く頃を見計らって贈るのがマナーです。出産の直後はバタバタしていますので、出産後1週間~1か月ほどたった頃に贈るのがベストだと考えられます。

ただ出産祝いとして花を贈るなら、お母さんと赤ちゃんの両者が無事に帰宅したことを確認してから贈ることをお忘れなく。万が一のときにお祝いが届いてしまっては大変です。

その他のシーンについては、こちらにまとめましたので参考にしてみてください。

・新築祝い:引っ越し後1週間~2週間の期間内を目安に
・開店祝い:開店の1週間前~前日までに(当日はNG)
・退職祝い:退職する日の1週間前~当日のお昼までに

贈り物のマナーは誰も教えてくれない!自分でしっかり学ぼう

今日は贈り物のマナー第1弾として、花の贈り方に関するマナーを4つ紹介しました。

ビジネスシーンにはビジネスシーンの、プライベートシーンにはプライベートシーンのマナーがあります。取引先や親戚、友人などに対して贈り物をする機会が増えてきた人は、これを機に贈り物のマナーを学んでみてはいかがでしょうか。

Written by:ながせ なみ(コラムライター・カウンセラー)

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