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【彼と私のXXな秋】ゆるやかに強さを秘める イノセントな存在感<福地桃子>

MAGAZINE 2019.10.16 by 2019.10.16

「朝ドラの夕見子が来る!」と緊張していたけれど、実際の“夕見子”はドラマの強い印象とは逆のふわふわっとした女のコで。透けそうな白い肌、穏やかな性格、品の良い笑顔。そして、カメラの前に立つと途端にスタッフ全員が惚れ込むのは、きっと強いパワーがあるから。彼女が持つ奥行きをもっと知りたい。

福地桃子 @lespros_momo

1997年10月26日生まれ / 東京都出身 / 血液型A型 / 身長153cm

あなたにとっての3つの「秋」は?

「銀杏の秋」

小さい頃から大好きで。秋が近づくとそろそろ「銀杏」のメニューがお店に出るかな?と楽しみにしています。今は焼き鳥屋さんで食べることが多いですが、子どもの頃は茶碗蒸しの銀杏をよく食べていました。結構苦手でよけてしまう方も多いので、よかったらもらってもいいですか?と聞くとたくさん銀杏が集まってきてすごく嬉しかったのを覚えています。今、焼き鳥屋さんに行くと、メイン料理は銀杏。もちろんお肉も食べますが、私の中では銀杏が目当てです。9月くらいから銀杏が始まるので、今はすごく嬉しい時期。家族でよく行く焼き鳥屋さんがあるんですが、銀杏が入荷した時に行くと、「銀杏ありますよ」って言ってもらえます(笑)。銀杏があったらいつも6本くらいかな。最初に2本、途中で2本、最後に2本注文を。銀杏を調理した中だと、串焼きが1番好物。あと焼き鳥も好きなんです。ちょっとずつ食べられるっていうスタイルがすごく好きで。普段料理する時、つまみ食いが好きで、作っていると食卓に座ることが少ないんです。

「いくらの秋」

秋になると北海道のおばあちゃんが醤油漬けにしてくれたイクラを送ってくれるんです。北海道では、それぞれの家庭で作る習慣があるんですが、私はおばあちゃんの作るイクラ漬けが大好き。普段はおにぎりやご飯にのせて食べますが、お正月だけお雑煮に乗せてくれるので、すごく特別な感じがします。気分が上がります。北海道には祖母が住んでいるので、毎年行くんですが、今回、連続テレビ小説『なつぞら』で北海道で育つ夕見子の役をいただいた時、すごくご縁を感じました。自分の中で“北海道”はすでに持っているものだったので。その役のこともあり、また北海道との縁が深まったと思っているので(笑)、“第二の故郷”と言ってもいいのかな、と思っています。私は地域によって、独自の人柄を感じるんですが、北海道は柔らかい雰囲気があります。市場に行った時やお店で感じる食と人と。“生”を感じることができる場所です。東京だと見えていなかった漁師さんの熱量や心まで感じられるので、ご飯を大事に食べよう、この時間をみんなと共有したいなと思います。

「旅する秋」

ここ数年、旅行できるタイミングがちょうど秋になることが多いので。3年前は金沢に、2年前はスリランカへ行きました。スリランカは母と4泊して、毎日、いろいろな地域を車で移動しました。見たことのない動物に出会ったり、急に畑が出てきたり、なかなかできない体験をたくさんしました。びっくりしたのは象の大群。スリランカでは象は神聖な動物とされていて。ある時間になると川へ水を飲みに街中を歩いて移動するのが、東京でいうと原宿のような場所を象が歩いているんです。すごいですよね。去年は兄とロンドンへ。兄と共通の友人がいたので、2人だけでは初めて旅行でした。今年はどこへ行こうかな?友人が22歳になったんですが、1人で新潟へ行って誕生日を迎えた話を聞いて。ちょっと大人になった友達を見た気がしました。話を聞くとすごく面白そうだし、友人にもオススメされたので、実際に行ってみて感想を伝えたいなとも思っています。


model : MOMOKO FUKUCHI
photography : KODAI IKEMITSU(TRON)
styling : MAI HARUTA
hair & makeup : REI FUKUOKA(TRON)

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