彼氏に「ねぇ、私のどこが好き？ 何で付き合おうと思ったの？」と聞いたことはありませんか？ 女性は思いつきでこんな質問をしがちですが、今の彼氏とずっと付き合っていきたいならお互いの好きなところを聞き合うのは逆効果です。
では、なぜ好きなところを聞かない方が良いのでしょうか？
今日は、彼氏に自分の好きなところをあえて聞かない方がいい理由を心理学の観点から解説します。「これからも今の彼氏とずっと付き合っていきたい♡」と考える人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
好きなところを意識するのは危険
心理学の観点から見ると、恋愛においては好きになった理由をハッキリ自覚しない方が長続きしやすいと考えられます。
好きになった理由や好きなところを自覚することで、「実は思っていた人と違うかも」と思ったときに一気に気持ちが冷める可能性があるからです。
仮に、彼氏へ「私のどこが好き？」と聞いたときの答えが「優しいところ」だったとしましょう。すると、彼氏は無意識のうちに「俺は彼女の優しいところが好きで付き合っているんだ」と自覚します。
最初は常に優しかったあなたも、交際期間が長くなるにつれて彼氏に優しくできない日があるかもしれません。いくら優しい人でも、疲れている日や機嫌が悪い日だってあるものです。
ところが、「彼女の優しいところが好き♡」と思っていた彼氏は、「前はもっと優しかったのにな……」と思い始めます。そう思い始めた彼氏は、次第に「思っていた子と違った」と思ったり「もっと優しい女の子と付き合いたい」と思ったりし始める可能性があるので厄介です。
「○○だから好き」と自覚することは、相手を「○○な人」と自分の中で勝手に決めつけるのと同じことです。たとえ本当にあなたが付き合い始めの頃よりも優しくなくなったのだとしても、「優しいところが好き」と思っていない彼氏だったら気づかなかったでしょう。
彼氏と長く付き合っていきたければ、自分の好きなところはあえて聞かないことをオススメします。
「彼氏のどこが好きなんだろう？」も危険
好きなところを意識するのが危険ということは、「私って彼氏のどこが好きなんだろう？」と考えるのも危険ということです。
実際に、相手の好きなところを聞いたときに「どこが好きなのかは分からないけど、とにかくめちゃくちゃ好き♡」と答えるカップルほど長続きします。
以前、ある女優さんが「女性は好きになった部分を嫌いになって別れる」とテレビで話していました。「女性って、こういうところが好き♡ と思った部分を最終的に嫌いになることが多いよね」と。
実は、これは心理学でも有名な説です。
最初に好きになった部分が理由となって嫌いになる心理を『フェイタル・アトラクション』と呼びます。
好きだった部分を女性が嫌いになりやすいのは
優しいと思っていた → 優柔不断さがイヤになる
男らしいと思っていた → 自己中心的な考え方にウンザリ
マメなところが好き → 束縛されることに疲れる
などの部分です。
よく見ると、上にあげた例はどれも長所と短所を裏返しただけなのが分かりますね。
人にはそれぞれ長所がありますが、どの長所も裏返せば短所になるものです。恋に落ちた理由を考えると、つい目につきやすい部分を思い浮かべます。つまり、それが彼氏の長所なのですが、実際には恋に落ちた理由なんて本人にも分からないことの方が多いのではないでしょうか。
恋に落ちた理由なんて、考えても意味がありません。人を好きになることに、いちいち理由など求めなくても良いのです。
もし彼氏のどこが好きなのかよく分からないなら、それ以上「どこが好きなんだろう？」と考えるのはやめて、「何となく好き♡」という感覚こそ大切にしましょう。
彼氏に聞かれたらたくさん答えよう
もし彼氏に「俺のどこが好き？」と聞かれたら、1つではなくたくさんの好きなところをあげるのがオススメ。
たとえば、「私のこと大切にしてくれるし、いつも優しいし、一緒にいて楽しいし、手も顔も背中も好きだし……全部だよ♡」という感じですね。これなら彼氏を○○な人と勝手に決めつけることになりません。
また、この答え方なら、仮にそのうちの1つが欠けても、彼氏に対して「思ってた人と違った」と思うことはないでしょう。
「じゃあ私の好きなところは？」と聞きたくなったら、同じように5個くらいあげてもらうと良いですね。1つだけに絞ると固定観念をつくることになるので、なるべくたくさんの好きなところをあげてもらうのがオススメ。
好きになった理由なんて必要ありません。だれかに彼氏の好きなところを聞かれたときは、「よく分からないけど、とにかく好きなんだ♡」と、堂々と答えましょう。
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ライター：永瀬なみ
